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神経内科の主な病気

リハビリテーション

 いま、日本は世界の歴史上初めてといってもよいスピードで人口の高齢化が進んでいます。現在、死因の4位である脳卒中は約40年前には死因の1または2位を占めていましたが、高血圧の管理などが進み脳卒中では死ななくなったといわれています。しかし、脳卒中の発作そのものは心筋梗塞などの心臓発作より6倍も発症する患者さんが多く、いったん発症すれば社会復帰できる方は約3分の1にすぎません(図1)。残りの3分の2の方は近年増え続ける介護保険受給者の多くを占め、要介護度5度の寝たきりにあたる方では半数を超えております。脳卒中後遺症をもつ方は全国でも300万人を超えています。

図1 脳卒中後の社会復帰
図1 脳卒中後の社会復帰

 脳卒中後遺症に限らず、慢性の神経疾患や、神経疾患の後遺症を持つ方々の機能をより正常に近くし、介護者の負担を減らすと同時に、ご本人の尊厳を回復することは、我が国の社会の重要な課題であります。

 日本神経学会においてリハビリテーションを専門領域として活動するリハビリテーション・セクションは、他のリハビリテーション科、脳外科、整形外科の先生方と協力し、神経学の知識や技術を利用してこの課題を解決していこうとするものです。具体的には、脳卒中後に起こる手足がこわばって麻痺がおこる状態(痙縮といいます;図2)を、ボツリヌス毒素製剤の注射などで治していったり、ロボットを使って神経難病の患者さんの機能をサポートする方法を開発したりしています。また失語症などの高次脳機能障害を持つ患者さんには、神経学の分野である神経心理学的なアプローチで,治療法を提供できるように研究を進めています。

図2 脳卒中による手足の痙縮
図2 脳卒中による手足の痙縮

 一般の方々には、脳神経内科がリハビリに関係することはあまり知られておりませんが、米国など海外では、神経リハビリテーションの担当医はリハビリテーション科についで神経内科が多くなっています。脳神経内科医ならではの患者さんと目線の高さを合わせた取り組みが、今後,社会的にも認知されてくることを願っております。

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