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神経内科の主な病気

めまいとは

 一口に「めまい」といいますが、めまいには実際には次のように様々な症状が含まれます:自分やまわりがぐるぐる回る、ふわふわしている、気が遠くなりそうな感じ、眼前暗黒感、物が二重に見える、不安感、動悸、吐き気。

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めまいの原因

 めまいの原因として、大変つらいめまいを生じるものの比較的良性の内耳性めまい(三半規管の障害によるめまい、正確には前庭機能障害)が最も多く見られますが、中には脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血ほか)や心臓疾患などによる命にかかわる場合もあります(図1、図2)。また薬剤性、高血圧症、脱水症、不整脈、起立性低血圧症、熱中症、各種神経難病、低血糖症、貧血、外傷後頸部症候群、頸性めまい、鼻性めまい、心身のストレスなどもめまいの原因になります。

図1

図2

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めまいの診断

 めまいに限りませんが、診断上、問診と診察が最も重要です。めまいのほかに激しい頭痛、呂律が回らない、手足が動かない(片麻痺(半身不随)など)、しびれ、意識障害が急に生じた場合は、脳病変による疑いがありますので、すぐに受診しましょう。状況によっては、頭部CT検査や頭部MRI検査ほかの画像検査が行われますが、的確な問診と診察があってこそ、これらの画像検査が役に立ちます。従って、画像検査は万能ではありませんので、いたずらに画像検査に期待し過ぎることは正しくありません。一方、同時に耳鳴り、難聴が生じている場合は内耳性めまいを疑いますが、代表的な内耳性めまいである良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎では、めまい発作時に耳鳴りや難聴はみられません。

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脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血ほか)急性期のめまい

 少なくとも脳卒中急性期(発症後14日以内)には、神経内科や脳神経外科での入院精査加療が必要です。再発予防のために、脳卒中の危険因子(高血圧症、糖尿病、喫煙、心房細動、脂質異常症、内臓肥満/メタボリックシンドローム、睡眠時無呼吸症候群、ほか)の治療が重要です。

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内耳性めまい

 中年以降によく見られるのが、前述の良性発作性頭位めまい症によるめまいです。寝返り、布団からの起き上がり、頭の向きの変化などの体位変換時にとくに見られ、内耳の三半規管内を浮遊している結石が原因となります。良性発作性頭位めまい症は、めまい体操(エプリー法)を行うことにより改善する場合も多いですが、比較的激しい体操(仰向けに寝て、頭をゆっくり右に向けて30秒静止、元に戻し左にゆっくり向けて30秒静止という運動を続ける)ですので、耳鼻咽喉科めまい専門医での実施前に、神経内科専門医による診断確定、合併症の評価が必要です。また薬物療法が有効な例もしばしばあります。

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その他のめまい

 原因に応じて適宜、高血圧症の治療、脱水の是正、ゆっくりと起立、熱中症の治療、低血糖症や貧血の治療、めまいの原因となった薬剤の減量中止、各種神経難病の治療、外傷後頸部症候群や心身のストレスの治療のために適宜、主治医、救急医療機関、内科、耳鼻咽喉科、整形外科、心療内科、精神科等での治療が必要となります。

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