神経内科専門医を目指す方へ 新旧制度の移行措置を含めて
2018.7.21
専門医制度検討委員会
- ①2018年3月以後に初期研修を終えた方は、日本神経学会のホームページに公示した新しい専門医制度の資格要件を満たすことにより専門医取得が可能である。
- ②上記より前に初期研修を終えた方(旧制度適応者)は、移行期間においては現在行われている専門医制度のもとで受験可能である。移行期間については未定であるが、少なくとも5年(場合によってはそれ以上)とすることが検討されている。
- ③旧制度適応者であっても新制度下での資格を満たせば新制度での受験も可能である。
日本専門医機構による新しい専門医制度が2018年度よりスタートしており、神経内科専門医研修についても内科専門医研修との連動研修がはじまっています。日本神経学会では、制度の開始には少し遅れましたが、新専門医制度に対応する症例登録システムの構築や書類の整備などを行っているところです。既にホームページ等でご案内しているように、施設認定の枠組みや指導医などの基本的な部分は現在の制度と変わりませんのでご安心ください。
詳細は、ホームページをご参照下さい。そこにも記載していますが、これまでと異なる重要な点は内科専門医制度と同様に症例登録が義務となることです。この神経内科としての症例登録システムは現在構築中で、遅くとも2019年の4月には稼働することを目指しています。したがって新制度に向けての心構えとしては、日本神経学会の指導医のもとで神経疾患を有する患者をきちんと診療し、症例登録システムが稼働する前から、各々で確実に症例を手元に記録しておいていただくことが大切です。新制度での専門医認定開始は2022年度からになります。
2017年3月までに初期研修を終了された方(旧制度適応者)に関しては、新専門医制度の適応が必須にはなりません。したがって現在の専門医制度の枠組みで受験することが可能です。旧制度適応者に関しては移行措置を設けます。移行期間は未定ですが、少なくとも5年程度とすることが検討されており、その場合には2026年の専門医試験までは旧制度の受験資格要件を満たすことで受験が可能です。試験内容(筆答試験と面接試験)は旧制度適応の場合も新制度適応の場合も区別せず行う予定です。なお内科認定医の試験は2020年度で移行措置が終了しますので旧制度適応者は内科認定医を早めに取ることをおすすめします。また2017年3月までの初期研修終了者であっても新制度下での受験を希望される方は、新制度下での受験資格要件を満たすことにより可能です。