投稿をお考えの方へ

編集後記より

 新専門医制度が本年度からスタートしました.始まったからにはいい制度を目指していきたいと考えています.何よりも,この専門医制度で育っていく方々を失望させないよう,教育に対する熱意は高く持ち続けたいと,皆思っています.
 医師の教育は,何よりも経験により培われます.この,内科医としての経験は,"疾患"だけではなく,"病い"という側面からの経験も重要です.この"疾患"と"病い"の区別については,ハーバード大学のクラインマン教授が提唱しています."疾患"とは,医療専門職が,医学モデル,つまり医学的診断基準によって分類し,理解しようとするものと定義されています.これは個々の経験を,いわば「外側」から,「科学= 論理的思考モード」で客観的に捉えるものといえます.一方"病い"とは,当事者である患者や家族によって経験される,個別的で主観的なものとされています.これは個人のいわば「内側」から「物語論的思考モード」によって生み出され,体験されるものと言えます.これに基づきクラインマンは,こう説きます."疾患の理解はもちろん必要であろう,しかしその個別化した病いの経験に正対しない限り,苦しみ生きにくくなっている人の経験に手が届かない."
 症例報告を書くということは,その患者さんの"疾患"としての側面を言語化するということです.しかし,そこに至る疾患に対する深い理解と考察,そしてその言語化は,論文には現れない"病い"としての経験も,あなたの心に,共に深く刻んでくれると思います.それは,澱のように,あなたの内科医としての力となっていきます."疾患"を学ぶことは重要です.一例の"疾患"の経験が,医学を革新させることもあると思います.しかし,その一方で,内科医にとって,"病い"に関する経験が,医師としての"得"となると感じています.この経験は,本からでは無く,あなたの目の前の方と,時間をかけて対峙するという,非効率な経験を積み重ねることでしか得られません.症例報告は,この経験の醸成を手助けしてくれると思います.
 本誌は,母国語で皆さんの医師としての経験を記録できる雑誌です.是非,医師として成長するに当たり,本誌に皆さんの経験を積み重ねっていってください.

*クラインマンに関しては,ケアをすることの意味 皆藤章 編・監訳 アーサー クラインマン/江口 重幸 著 誠信書房 から引用,改変しました.

(小野寺 理)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間310万件以上(2017年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月から早期公開を開始しています。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(2017年度の初投稿原稿の平均査読日数は15日)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。