臨床神経学

短報

レベチラセタムの頓服が発作予防に奏効した囲碁で誘発されるてんかん

佐藤 慶史郎1)2)*, 藤本 礼尚1)

Corresponding author: 聖隷浜松病院神経内科〔〒430-8558 静岡県浜松市中区住吉2-12-12〕
1) 聖隷浜松病院てんかん科
2) 聖隷浜松病院神経内科

囲碁で誘発されるてんかんの発作時脳波,および治療についての報告は少ない.今回,囲碁で誘発されたてんかんの発作時脳波が記録され,抗てんかん薬の頓服により囲碁の継続が可能となった症例を経験した.71歳の男性が1時間ほど囲碁に興じると,数分の強直間代発作を生じるようになったため来院した.発作時脳波では右頭頂部を焦点とした発作波を認めた.囲碁開始1時間前にレベチラセタムを服用させたところ,その後1年以上発作を起こさず囲碁に興じることができた.囲碁で誘発されるてんかんは焦点てんかんと考えられ,抗てんかん薬の頓服で抑制できる可能性がある.
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(臨床神経, 61:204−206, 2021)
key words:囲碁,反射てんかん,発作時脳波,レベチラセタム

(受付日:2020年8月31日)