臨床神経学

短報

ガバペンチンが奏効した結膜充血と流涙をともなう短時間持続性片側神経痛様頭痛発作の1例

伊藤 泰広, 今井 和憲, 鈴木 淳一郎, 西田 卓, 加藤 隆士, 安田 武司

Corresponding author: トヨタ記念病院神経内科〔〒471―8513 愛知県豊田市平和町1―1〕
トヨタ記念病院神経内科

症例は29歳の男性である.左眼周囲の間欠的な頭痛で発症し,当初は自律神経症状がなく三叉神経痛と診断したが,6日後に流涙,結膜充血といった自律神経症状が出現し,結膜充血と流涙をともなう短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT)と診断した.ガバペンチンを開始し,800mg/日に増量したところ,頭痛発作と自律神経症状はすみやかに消退した.3カ月後に400mg/日に減量した時点で,僅かに頭痛発作が生じた.SUNCTでは頭痛が自律神経症状に先行して出現するばあいがあることが示唆された.SUNCTの長期経過や治療は未解決な点が多く,本邦での症例の蓄積と治療方針の確立が望まれる.
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(臨床神経, 51:275−278, 2011)
key words:SUNCT,三叉神経痛,自律神経症状,ガバペンチン

(受付日:2010年11月1日)