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大会長挨拶
第61回日本神経学会学術大会
大会長 阿部 康二
岡山大学医学部脳神経内科学 教授
日本神経学会学術大会は昨年60周年(還暦)を終了し、今回で61回目を迎えます。人間の寿命は本来120歳(大還暦)まであるそうですので、本学会学術大会も第61回目ということは人間の寿命で言えば大還暦に向けた新しい一歩となる記念すべき大会であると考えています。そのため学術大会テーマも「今日の臨床(現在のための診療)、明日の臨床(未来のための研究)」、「The Times They Are A-Changin'」、「大還暦へ向けての新たな第一歩」と設定しました。
例年通りですと5月下旬の開催予定では有りましたが、新型コロナ感染症の世界的な拡大の影響に直撃されて、この真夏時期への延期開催となり、また会期も当初4日間の予定だったものを3日間に短縮せざるを得ませんでした。このたび漸く開催に漕ぎ着けることが出来ましたのも、神経学会会員皆様ならびに第61回大会関係者皆様方の全面的なご支援とご協力を賜ったお陰様であり改めて感謝申し上げます。大会テーマの通りコロナと共存しなければならない新しい時代の幕開けとなり、今大会は本学会として初めてのインターネット視聴参加や国際化推進方針の中にも関わらず海外参加者の制限をせざるを得なかったこと等、また万全のコロナ対策を講じながらの手探り学会となります。
本大会では本学会の国際化という方向性を継承しつつ、岡山での開催は丁度50年ぶりということで中国四国地方全体として全国の脳神経内科医の皆様ならびに世界中の脳神経内科医の皆様をお迎えするという気持ちで通常企画に加えて様々な企画をしています。その一つは「From the Local to the World」として、中国四国地域で発見されその後世界的に展開した学術業績を紹介するセッションや、中国四国各地域での脳神経内科発展の歴史資料展示を企画しました。またアジアなど諸外国との交流も一層盛んにして、日本神経学会の世界的プレゼンス向上にも寄与出来るような企画を沢山用意しました。
瀬戸内海は日本における国立公園第1号に指定された美しい風景が広がっています。この美しい瀬戸内海を挟んで中国地方と四国地方が協力して第61回大会を開催できることは、当地域の神経内科学発展のためにも大変嬉しいことです。多くの皆様方のご参加をお待ちしています。