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教育コース「ねらい」一覧

・教育コース
5月31日(水)9:50~11:50 / 13:20~15:20
6月 1日(木)7:30~ 9:30 / 15:35~17:35
6月 2日(金)7:30~ 9:30 / 13:45~15:45
6月 3日(土)8:00~10:00 / 15:00~17:00

教育コース

5月31日(水)9:50~11:50

EC-01

テーマ:脳梗塞再発予防の進歩
ねらい:脳梗塞は適切な再発予防治療がなされない場合、再発率が非常に高い疾患です。再発を繰り返すごとに、後遺症は重くなり、高次脳機能障害や日常生活動作レベルの低下が進行します。このため最新の脳梗塞予防治療のポイントをUp-dateしておくことが必要です。近年、再発予防治療にかかわる複数の分野で急速な進歩や考え方の変化が起こっています。その結果、再発予防治療成績の向上が期待されていますが、多忙な日常臨床の中、それらすべてをフォローしていくのは必ずしも簡単ではありません。日常臨床の中で脳梗塞再発予防治療を担っている脳神経内科医は多いと思います。本セッションでは脳神経内科が知っておくべき脳梗塞予防治療の最新情報を共有する機会にしたいと思います。
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

EC-02

テーマ:一次性頭痛の診断と治療に親しもう
ねらい:一次性頭痛には片頭痛や群発頭痛などが含まれ日常診療で遭遇することは稀ではない。画像検査で異常がなく、診断バイオマーカーが存在しないため、診断には問診が非常に重要となる。それぞれの疾患の頭痛の特徴の予備知識がないまま問診を行うと時間をかけた割には大切なポイントを把握できないことがある。また、小児や高齢者の患者では症状が一般成人と異なることも知られている。最近になり、片頭痛の治療には5-HT1F受容体作動薬であるラスミジタンやカルシトニン遺伝子関連ペプチド (CGRP)関連抗体薬が使用されるようになり治療が大きく進歩したことから片頭痛の診断はこれまで以上に重要となった。群発頭痛は見逃されやすい疾患であることが知られており、かつ下垂体病変による二次性頭痛が群発頭痛様の発作を引き起こすこともある。本コースでは、片頭痛と群発頭痛の診療のポイントやピットフォールについて解説する。
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

EC-03

テーマ:筋疾患のキホン
ねらい:筋疾患は疾患の種類が多岐にわたり、確定診断に至ることは必ずしも容易ではない。病歴、家族歴の詳細な聴取、神経学的診察の後に血液検査、筋電図、画像検査(CT、MRI)、そして筋病理所見、筋炎特異的自己抗体の測定により診断が確定する。遺伝子診断が必要な場合もある。筋電図検査により神経原性疾患と筋原性疾患(ミオパチー)の鑑別を行い、反復刺激試験により重症筋無力症などの診断に役立てる。筋画像所見、とくにMRIは罹患部位を特定する際に有用である。筋MRIは炎症性筋疾患の生検部位の特定のために重要である。筋生検手技の実際、検体の処理法・送付法、組織評価法(HE, ゴモリ・トリクローム変法、ATPase染色、各種免疫染色)についても学習する。炎症性ミオパチーの診断の際に有用性がクローズアップされている筋炎特異的抗体について、検査のオーダー法を含め具体的に解説する。筋疾患の診察法について一連の流れをつかむことを本コースの主たる目的とする。
[対象] 初級:医学生あるいは初期研修医

5月31日(水)13:20~15:20

EC-04

テーマ:病理から見直す診断エラーの傾向と対策ー知識とスキルを最適化し明日からの診療に活かすー
ねらい:生検により診断が確定できる癌とは異なり、神経疾患の診断は病歴、診察、画像の比重が大きく、剖検診断が臨床診断と乖離する診断エラーが明らかになることも少なくない。今回様々な診断エラー例をふりかえり、臨床診断に至る推論過程で陥り易いpitfallを再検討する。臨床的に診断基準をみたし、診断・治療に問題が無いように見えても、病理所見を通して再検討すると、生前には気づかなかった問題点が明らかになる場合がある事を示す。さらに、どうすれば生前に診断に達し得たかについて具体的戦略を共有することで、臨床診断推論の精度向上につなげたい。
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

EC-05

テーマ:脳神経内科における臨床遺伝ジレンマセッション~こんな時どうする?
ねらい:日常診療の場で遺伝情報を取り扱う時には、その特性(不変性・共有性・予見性)に十分配慮する必要があります。そのため、時として倫理的、法的、社会的課題に直面し、医療者が対応に迷いジレンマを抱える場合があります。脳神経内科医であれば、誰でも一度はこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。また、遺伝子解析技術の進歩により網羅的解析が可能となったことから、近年、新たな課題も生じています。本コースでは、ゲノム医療時代において脳神経内科医がジレンマを感じるであろう診療場面例をとりあげ、多角的視点にたって参加者と考えることができるように企画します。各講師が症例を提示し、それぞれの症例で実践すべきゲノム医療に関する情報を提供した後に、別講演の講師がディスカスタントを兼任しつつ、参加者の皆様と議論できる時間を設けることで、双方向性のやりとりを行いながら学ぶことができるようにしたいと考えています。
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

EC-06

テーマ:前頭葉の聴きどころ
ねらい:前頭葉の謎と言われるように、前頭葉が何をしているのかについてはまだ不明な点が多い。前頭葉特に前頭前野は、大脳の他の皮質、視床、辺縁系などとの連関が強く、解剖学的に複雑な領域であること、また後方で支える神経心理要素を統合する、まさにヒトの高次の機能を前頭葉が担っていることがその大きな要因である。このコースでは、健常な前頭葉の働きについてそれが今どこまでわかっているのかを解説する。そしてその前頭葉の損傷によって生じる遂行機能の障害や言語の障害がどのようなものであるかについて触れる。前頭葉を侵す頭部外傷を含めての神経疾患、認知症を含めての精神疾患についての基礎的知識について日本神経学会の会員に是非伝えたく企画した。質問などを受ける時間を取って、前頭葉についての理解を深めたいと考えている。
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

EC-07

テーマ:大脳皮質基底核症候群の多様性を学ぼう:臨床、病理、遺伝子、神経画像の立場から
ねらい:本コースでは臨床,病理,遺伝学,神経画像という4つの視点から大脳皮質基底核症候群(CBS)の多様性と鑑別診断について学ぶ。
まず,CBSという概念の背景と臨床診断基準を含めた臨床像を把握する。CBSの背景病理には,大脳基底核変性症だけでなく進行性核上性麻痺を始めとするタウオパチーやアルツハイマー病,TDP-43プロテイノパチーなどが含まれる。各病理所見の特徴を理解し,背景病理を予測するのに有用な臨床症候について学ぶ。さらに,家族性CBSとの関連が報告されている遺伝子について,特にタウ病理に関連するMAPTやTDP-43病理に関連するProgranulinについて学習する。近年,脳内のタウ蛋白質を可視化するタウPETが開発され,タウオパチーの鑑別診断に有用な可能性がある。第二世代タウPETトレーサーであるPM-PBB3を中心に,タウPETによるCBSの鑑別診断を習得する。
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

6月1日(木)7:30~9:30

EC-08

テーマ:CIDPの病態生理と治療展望 -What will the new EAN/PNS guideline change in CIDP practice?-
ねらい:2021年にEAN/PNSガイドラインが改訂され、CIDPは典型的CIDPとCIDPバリアントに再分類された。これはそれぞれの病型が異なる病態生理をもつことが示唆されているためであるが、実際の臨床では一括してCIDPとして扱われている。本コースでは、それぞれの分野のエキスパートに神経生理学的所見、画像診断所見、病理学的所見の最新の知見を聞く。
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

EC-09

テーマ:データサイエンスへの誘い:臨床応用へ向けて
ねらい:近年、Web、IoT、画像処理システムなどの発達により、多種多様な大量データ蓄積が可能となり、その可視化、複雑な統計処理、機械学習、最適化なども高速で処理出来るようになった。これにより、脳機能は領野から回路に根ざした理解へと進み、特定の臨床指標で行われていた治療効果判定は、スマートデバイスなどを用いた行動レベルによる効果判定へと移行している。基礎研究で得られる膨大なデータ処理手法も変化した。AI創薬は急速に進み、分子AI創薬から臨床AI創薬への移行が進もうとしている。臨床現場においても、AI問診や音声診断などを用いたスマートホスピタル構想が進んでおり、AI・データサイエンスリテラシーを高め、その臨床応用への可能性を知ることは極めて重要である。このコースではビッグデータ処理の重要性、データサイエンティストと共同で行うプロジェクト推進のポイント、臨床応用から創薬の実態を分かりやすく伝えたい。
[対象] 初級~上級(正会員向け)

6月1日(木)15:35~17:35

EC-10

テーマ:実践! 若年ミオクロニーてんかん(JME)を極める
ねらい:神経疾患のcommon diseaseの一つであるてんかんの中で、脳神経内科医が知っておかなければならない疾患として、思春期発症の全般てんかんの代表的疾患である若年ミオクロニーてんかん(JME)がある。典型例の診断に迷うことはないが、誤診の最も多いてんかん症候群と言われている。脳波上は多棘波の出現が特徴とされているが、発作時脳波も含め、その所見は多彩である。治療に関しても、多くの患者はバルプロ酸などの単剤療法で発作消失に至るが、中には薬剤抵抗性で治療に難渋する場合がある。本教育コースでは、診断編と治療編に分けて、それぞれ基本的内容の講義に引き続き、ケーススタディ(症例検討)を行う。JME患者の明日からの診療に役立つ実践的知識を極めることを目的とするコースである。
[対象] 初級~上級(正会員向け)

EC-11 ★要事前予約

テーマ:パーキンソン病のデバイス治療update及びハンズオン:デバイスの使い方を知らないで何とする
ねらい:パーキンソン病(PD)治療において、機器を用いたデバイス治療は主に脳深部刺激療法(DBS)とレボドパ持続経腸療法(LCIG)がある。しかし、どちらの治療を選択するか、またどのタイミングで、適応は?など、パーキンソン病診療に詳しくない場合、迷うことも少なくない。また良くわからない故に、患者さんがその恩恵に預かれないことも想定される。さらにこれらの治療は導入後も調節が必要であるにもかかわらず、そのための機器を扱うことができる脳神経内科医の数は未だに不十分である。特にDBSの調節方法は複雑化しており、そのための基礎的知識が必要となる。そこで、パーキンソン病を診療するすべての脳神経内科医に、講義+機器を使用したハンズオンでパーキンソン病のデバイス療法の知識を深めてもらい、機器の初歩的な取り扱いや調節方法をインタラクティブに学ぶコースとし、PD治療は脳神経内科医に任せればすべて事足りるという事を将来的な目標としたい。
[対象] 初級~上級(正会員のみ事前予約可能)
[共催] 未定

EC-12 ★要事前予約

テーマ:デバイスに触れてみよう!脳血管内治療ハンズオン
ねらい:脳主幹動脈の急性閉塞による脳梗塞に対して、機械的血栓回収療法は標準的治療となっている。発症から再開通までの時間を出来るだけ短縮することで後遺症が軽減されるため、脳神経内科医も血栓回収療法を含む脳血管内治療に関わる機会は多い。本ハンズオンでは、血管モデルを用いて実際にカテーテルや血栓回収デバイスに触れて、脳血管内治療についての理解を深めることを目的とする。将来、脳血管内治療を自ら行ってみたいと考える医学生や初期研修医が、脳神経内科医でも治療が行えることを知っていただきたい。
[対象] 初級(医学生あるいは初期研修医のみ事前予約可能)
[共催] 未定

6月2日(金)7:30~9:30

EC-13

テーマ:薬剤性ジスキネジアについて改めて考える
ねらい:薬剤性ジスキネジアは大きく、レボドパ誘発性ジスキネジア(LID)と、遅発性ジスキネジア(TD)に分けられる。前者はドパミン刺激により出現し、後者はドパミン遮断により起こり、作用が反対ながら表現形としてはかなり類似している。治療としては、LIDについてはパーキンソン病治療ガイドラインでアルゴリズムが示されているが、なかなか治療に難渋することも少なくないのが現状である。一方、TDについては、2022年にわが国初のTD治療薬として、Vesicular monoamine transporter 2(VMAT2)阻害剤のバルベナジンが上市され、注目を浴びている。比較的高価な薬剤でもあり、TDの診断、治療については、今後精神科医と脳神経内科医の協力が不可欠と言える。今回、LIDおよびTDの病態および治療について、それぞれ脳神経内科、精神科のエキスパートの先生に講義いただき、今後のジスキネジアの治療や両科の協力についても議論いただく。
[対象] 初級~上級

EC-14

テーマ:筋電図塾 in 千葉
ねらい:筋電図は神経筋疾患の診断に欠かせぬものであるが、熟練した指導者がいる環境で筋電図を学べる若手医師はまだ少ない。私たちは大阪でこれまでレクチャーと症例検討を組み合わせた「筋電図塾」を催し、すでに70回を超えている。内容は塾長のミニレクチャー、症例検討、教頭の筋電図と病理を合わせたNeurogenic or Myogenic?を大きな柱としている。症例検討は学会のような形式はなく、ごく基本的な部分から担当医に質問を投げかける形で、参加者が頭を使い自分で考えながら理解を深めることができるようにしている。また難しい話は避け、ロジカルにシンプルに話をすることを主眼としてきた。臨床の場では基本的な知識から自分の頭で考えながら問題解決をしていくことが最も大切だからである。今回は関西を抜けだし、千葉において全国の若手脳神経内科医とともに筋電図塾を行いたいと思う。来たれ筋電図塾へ!
[対象] 中級:神経内科専攻医(後期研修医)レベル

EC-15

テーマ:神経鑑別診断学の最新の進歩と実際
ねらい:脳神経疾患、とくに難治例、重症例の的確な診療のためには、神経系の特定の領域のみにとらわれない広範かつ十分な脳神経内科学の知識、的確な医療面接、身体診察とwork-up、およびリアルタイムの鑑別診断と的確なdecision-makingが欠かせない。しかし実際にはこれらのステップが不十分で、的確な診断、アウトカムに到達出来ない例は非常に多い。とくに鑑別診断に関しては、卒前・卒後教育を通して正統的な教育の場は無いに等しい。本教育コースは、進歩著しい鑑別診断学の最新の進歩と実際、AI鑑別診断の現状と課題、時間軸と神経診察から見た神経鑑別診断とその実際、神経局在診断の進歩と実際について各領域の第一人者の先生方にご講演戴く大変貴重な機会です。
[対象] 初級~上級

6月2日(金)13:45~15:45

EC-16 ★要事前予約

テーマ:頸椎症の診断のできる神経内科医になろう!
ねらい:日本では頸椎症の診療は主に整形外科医、脊髄外科医が診療しており、神経内科は関与しない場合が多い。頸椎症は中高年齢者に高頻度の病気であり、脊髄疾患の中で最も多い疾患である。多くの神経疾患と鑑別診断が必要なので、神経内科医は頸椎症の診療に習熟する必要がある。頸椎症の診断のためには詳細な神経学的所見をとり、そこから障害高位を推測して、画像診断と対比する必要がある。各椎間でどのような症候が出現するかを知る必要がある。頸椎症診断に必要な筋力、反射の診方をハンズオン形式で解説し、画像所見との突合せ方を説明する。(ハンマー持参のこと)
[対象] 初級~上級(正会員、研修医会員、学生会員のみ事前予約可能)

EC-17

テーマ:疾患別:病態から学ぶ高次脳機能障害の診かた
ねらい:神経疾患における高次脳機能障害は多彩である。どのような診察をしたらいいか分からず、とりあえずスクリーニング検査を、ということになりかねない。しかし、各疾患における病態を理解することによって、生じやすい症状を推測し、適切な診察を行うことができる。本シンポジウムでは各疾患について豊富な経験を有する講師が、それぞれの疾患の1)病態と高次脳機能障害の発症メカニズム、2)よくみられる高次脳機能障害、3)適切な診察方法と神経心理学的検査の選択、4)診察所見と神経心理学的検査結果の見方を分かりやすく講義する。単なるマニュアルではなく、日常診療でも神経基盤を考えながら高次脳機能障害の診察ができるようになることを目指す。
[対象] 初級~上級

EC-18

テーマ:頭痛診療入門:今日から役立つ診療法
ねらい:誰でも姿かたちの見えない症状や疾患への対応には不安が付きまといます.
頭痛は,⽇常診療にありふれた訴えであるにもかかわらず,頭痛の患者さんをどのように診療したらよいのか,すなわち,問診で何をどのように聞くとよいのか,診察時のポイントや治療選択の決め手は何か,教科書やガイドラインを読んだだけではうまくいかないことも多々あります.
本セミナーではエキスパートの先生方が,各頭痛の病態を踏まえて進めていく,診断の決め⼿と治療薬の使い⽅など実地診療にあわせてより踏み込んだ診療のノウハウをわかりやすく解説します.
今日からの頭痛診療にぜひ役立ててください.
[対象] 初級:医学生あるいは初期研修医

6月3日(土)8:00~10:00

EC-19

テーマ:母性脳神経内科学を学ぼう!
ねらい:母性内科学をご存じですか?「健全な母体に健全な児は育つ」の理念のもと、慢性疾患を持つ女性の妊娠と、妊娠中に出現した内科疾患の診療を専門的知識をもって診療する、従来の内科でも産婦人科でもない、内科と産婦人科の融合によって作りあげていくべき新しい分野です(日本母性内科学会HPから抜粋)。 免疫性神経疾患の患者さんは、妊娠可能年齢に好発することから、日常臨床において、妊娠・出産の相談は増えてきており、患者さんの将来の家庭計画を見据えた診療・治療マネージメントが求められています。そして、近年、MS, NMOSD,MGにおいて生物学性製剤が次々と認可され、母胎へのリスク・ベネフィットを考慮した最新の知識が求められています。本教育コースでは、代表的免疫性神経疾患であるMS, NMOSD,MGのプレコンセプション、妊娠・授乳と薬、妊娠・出産と疾患への影響をわかりやすくLectureします。そして、エキスパートの先生方には「症例実践編」を通して、「Tips]を提示していただきます。明日からの、患者さんの「充実したライフ・プラン」をぜひ、実現していただきたいとおもいます。
[対象] 初級~上級

EC-20

テーマ:進行性多巣性白質脳症(PML)アップデート 2023
ねらい:進行多巣性白質脳症(PML)はJCウイルスによる中枢神経感染症の一形態です.主に細胞性免疫不全を背景に発症するため,長らくHIV感染症などに伴う稀な中枢神経日和見感染症の位置づけでした.2005年にナタリズマブを投与された多発性硬化症(MS)患者にPMLが発生しました,これ以降,抗体医薬を含む疾患修飾薬(DMD)によるPMLが数多く報告され,MSでは複数のDMDによるPMLの発生が報告されています.
 本コースでは,希少疾患ながら10年以上にわたり新規知見がどんどん増えているPMLを取り上げます.最近の話題を中心に,PMLを疑う際に最も重要なMRI画像の特徴,PMLリスクの考え方やリスク管理,および主にMS治療におけるPMLの現状などを講演していただく予定です.第一線で活躍される講師のお話から「PMLの今」に対する理解を深めることを目的としています.
[対象] 初級~上級

EC-21

テーマ:神経疾患で多くみられる自律神経障害の診方と治療
ねらい:自律神経障害は、神経疾患患者の多くで認められ、QOLの低下をきたすだけでなく、精神的、物理的、経済的負担となるほか、生命予後にも影響を及ぼすとされている。しかし診察方法に熟知していないためか、見過ごされることが少なくないほか、正確かつ詳細な病態を把握し、適切な対処を行うことに、苦手意識を持っている脳神経内科医が多い。そこで、代表的な自律神経障害の診方と治療について学び、自律神経障害診療の知識を深めるとともに、実際の脳神経内科診療で役立つ知識を教授できればと思い、本コースを発案した。
[対象] 初級~上級

6月3日(土)15:00~17:00

EC-22

テーマ:不随意運動をマスターする!Movement disorders 症例検討会
ねらい:不随意運動の評価は神経内科医として欠かせないものであるが、動きを主体とするので教科書や論文では学ぶのが困難な領域である。また不随意運動には様々な表現型、多領域の疾患群が含まれ、広範な経験と知識を要する領域であり神経学会の会員には学術大会などで学ぶ場があることが望ましいと考えた。今回はこの分野の専門家を招き、様々な不随意運動を呈した症例の提示をして参加者とinteractiveに議論する形式で楽しく学べる企画を提案したい。振戦、舞踏運動、アテトーシス、ジストニア、パーキンソニズムなど不随意運動を広くとりあげ、commonな疾患、uncommonな疾患ともに広く臨床の場面で遭遇する不随意運動を症例ベースで議論し学ぶ場とする。
[対象] 初級~上級

EC-23

テーマ:エキスパートから学ぶ脳神経内科の開業で求められるもの
ねらい:脳神経内科医の活動の幅を広げるために日本神経学会は臨床部門の充実も企図して臨床医部会設置準備委員会を立ち上げた。脳神経内科医の活動として開業も大きな柱であるが、その対象患者数に比して脳神経内科の開業医はまだまだ少ない。国民に「脳神経内科」の重要性に気づいてもらうためにも「かかりつけ医」になる開業は重要な選択肢であると考えられる。今回の教育コースでは脳神経内科医の開業について、common disease(脳血管障害、認知症、頭痛、てんかん)の専門性をどのように展開していくか、また専門性を出さない(総合脳神経内科)場合には何が求められるか、についてエキスパートから解説していただく。てんかんについては精神科のエキスパートである渡辺先生にアドバイスをいただく。臨床医部会設置準備委員会としては委員会の総意としてこの企画を教育コースに提案したい。
[対象] 初級~上級(正会員向け)

EC-24

テーマ:学生・初期研修医のための「症候・病態」から学ぶ臨床神経学
ねらい:私たちは第63回学術大会教育コースにおいて,医学教育モデル・コア・カリキュラムや医師臨床研修指導ガイドラインの到達目標から4つの症候・病態を選び,症例ベースの「症候・病態」の学習を実践し好評を得た.第64回大会の本コースでも,37の症候・病態(モデルコアカリキュラム),29の経験すべき症候(医師臨床研修指導ガイドライン)の中から,神経学に関連する項目,めまい,頭痛,意識障害,呼吸困難の4項目を取り上げる.本コースでは,将来の神経専門医を目指す学生.初期研修医に対話形式で,医療面接,神経診察,臨床推論の基本を身に付けて欲しい.特に,64回大会では,63回では,コロナ感染対策上,十分に実施できなかった神経診察も,ハンズオンかつインターアクティブに教授する機会を持ちたい.この営みを通じて,初学者に臨床神経学への興味を深めてもらうことが最大のねらいであるが,63回大会では,第一線の神経内科指導医にもご参加頂き,議論の幅が広がった.現場で指導に苦労している先生方と若手指導の方法について共有しあうことも「hidden curriculum」としたい.
[対象] 初級:医学生あるいは初期研修医