病態から治療へ-次の50年の進歩をめざして-

第8回日本神経学会生涯教育セミナー「Hands-on」

日時:学術大会前日(平成23年5月17日(火) 10:00−12:00)
会費:3,000円 専門医クレジット 3点

テーマ1 電気生理(10:00−12:00)

講師: 小森 哲夫先生 独立行政法人国立病院機構箱根病院 院長
募集人数: 10名ずつローテーションで100名まで
対象: 初学者レベル
到達目標:
神経筋電気診断に必要な基本的検査手技を体験し診断の道筋を知る。
実際の進め方:
神経伝導検査の方法と診断意義を理解したのち、少人数ごとに実習講師の指導で、コース別に神経の伝導検査を正確に施行してみます。
※コースの選択につきましては、登録締め切り後に改めて事前参加登録事務局よりご案内申し上げます。
コース1:正中神経・尺骨神経・脛骨神経・腓腹神経
コース2:撓骨神経・腓骨神経・手根管症候群の診断(第2虫様筋―第1掌側骨間筋の遠位潜時比較)
共催: 日本臨床神経生理学会、日本光電工業株式会社、京西テクノス株式会社、ケアフュージョン・ジャパン228株式会社

テーマ2 頸動脈超音波(一部 10:00−11:00、二部 11:00−12:00)

講師: 長束 一行先生 国立循環器病研究センター 脳神経内科 医長
募集人数: 一部二部とも50名まで
対象: 初学者レベル
到達目標:
頸動脈超音波検査で何が分かるのかを学び、実際に検査機器を用いて頸動脈の描出方法を体験していただきます。
実際の進め方:
最初の10分程度で頸動脈超音波検査の要点を全体講義して、その後グループに分かれ、一人ずつ 1)総頚動脈から内頸動脈にかけての短軸スキャン、2)総頚動脈長軸スキャンでの内中膜厚計測、3)内頸動脈の長軸像での描出、4)血流波形の描出、5)椎骨動脈の描出を行っていただきます。
共催: 日本脳神経超音波学会、GEヘルスケア・ジャパン株式会社、東芝メディカルシステムズ株式会社、日立アロカメディカル株式会社

テーマ3 経頭蓋ドップラー(一部 10:00−11:00、二部 11:00−12:00)

講師: 木村 和美先生 川崎医科大学 脳卒中医学 教授
募集人数: 一部二部とも50名まで
対象: 初学者レベル
到達目標:
経頭蓋ドプラ(TCD)と経頭蓋カラードプラ(TC-CFI)を用い、中大脳動脈脈を同定し、その血流速度を計測します。
実際の進め方(予定):
TCDとTC-CFIの装置を両方の検査を体験できます。まず、検査の前に、講師により検査法について説明を行い、その後、参加者は、被験者を使い、実際に超音波機器を使って検査を行います。TCDもTC-CFIとも、中大脳動脈の検出とその血流速度計測は、このハンズオンセミナーで可能となります。
共催: 日本脳神経超音波学会、株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン、東芝メディカルシステムズ株式会社、利康商事株式会社

テーマ4 ボトックス治療(10:00−11:00)

講師: 梶  龍兒先生 徳島大学病院 神経内科 教授
  目崎 高広先生 榊原白鳳病院 神経内科 診療顧問
募集人数: 60名まで
対象: 初学者レベル(治療経験のない人向け)
注意事項:
本ハンズオンは、グラクソスミスクライン株式会社主催の「ボトックス講習・実技セミナー」とは異なり、ボトックスの治療資格が得られるものではありません。
到達目標:
1)顔面への少量投与(0.5単位=0.005ml)ができる技術を身につける。
2)頸部・体肢の代表的な筋へ注射できる。
実際の進め方(予定):
手元に注射針と皮膚模型とを置きます。種々の方向から、針先を安定させたままわずかにシリンジを動かす練習をして下さい。また、前方に顔面・頸部・体肢の模型を置きます。針を刺すと筋名が出ますので、正しい筋へ注射できるよう練習して下さい。最初に簡単な説明をしますが、実習中、随時質問を受け付けます。
共催: Movement Disorder Society, Japan、グラクソ・スミスクライン株式会社、株式会社ソノサイト・ジャパン、日本光電工業株式会社

テーマ5 筋・神経生検セミナー(10:00−12:00)

講師: 川井  充先生 独立行政法人国立病院機構東埼玉病院 院長
  神田  隆先生 山口大学 神経内科 教授
募集人数: 140名まで
対象: 初学者レベル
到達目標:
末梢神経と骨格筋の生検、さらには腓腹神経・短腓骨筋同時生検が自分で実施できるような基本的手技とそのコツを、ビデオ解説を通じて習得します。あわせて、採取した検体をひとりで処理し、アーチファクトの少ない美しい標本を作るために必要な基礎知識を理解していただきます。
実際の進め方(予定):
講師の解説と共に、適応、生検部位の選択など基本的事項をスライドを用いて解説したあと、神経生検、筋生検の実際、検体処理の過程をビデオをみながら追体験していただき、重要なポイントではコツを伝授します。また、誤った処置によるアーチファクトも写真を用いて解説し、アーチファクトの見分け方、アーチファクトを避けるための基礎知識を講義します。さらに、専門施設に標本を送るときの注意点も解説します。

テーマ6 脳波判読ハンズオン(10:00−12:00)

講師: 池田 昭夫先生 京都大学附属病院 神経内科 准教授
  飛松 省三先生 九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設 臨床神経生理 教授
募集人数: 110名まで
対象: 初学者レベル
到達目標:
判読の要点を学び、実際に典型的な異常脳波の判読過程を体験して理解します。
実際の進め方(予定):
最初の20分で判読の要点を全体講義し、その後、6グループにわかれ、1)正常脳波と正常亜型、2)脳死、高度の意識障害、3)てんかん1(全般てんかん)、4)てんかん2(部分てんかん)、5)急性脳症/脳炎、意識障害、6)局所脳病変、に関して、各グループの担当講師が実際のデジタル脳波記録を再生して実際の判読の要領を示していきます。
共催: 日本臨床神経生理学会、日本光電工業株式会社

テーマ7 高次脳機能検査(10:00−12:00)

コーディネーター: 河村  満先生 昭和大学病院 神経内科 教授
講師: 石原 健司先生 昭和大学病院 神経内科 講師・東京都神経研 神経病理
  緑川  晶先生 中央大学文学部心理 准教授・昭和大学病院 神経内科
募集人数: 140名まで
対象: 初学者レベル
到達目標:
高次脳機能障害の基礎知識を学ぶとともに、神経心理学検査の結果の読み方や実際の臨床症状との対応を理解します。
実際の進め方(予定):
最初に高次脳機能障害の概説を行います。次に、知能検査(WAIS-㈽:ウェクスラー成人知能スケール)、記憶検査(WMS-R:ウェクスラー記憶検査)、言語検査(WAB:ウェスタン失語症バッテリー)、遂行機能検査(WCST:ウィスコンシンカードソーティング検査)など、臨床場面で頻用される標準化バッテリーについて詳細項目を含めて解説します。そして、それぞれのバッテリーの結果がどのような意味を持つのか解説し、実際の高次脳機能障害例について、臨床症状と検査成績との関係を呈示します。
共催:日本神経心理学会

ボトックス治療は10:00〜11:00の1時間の開催となります。
頸動脈超音波と経頭蓋ドップラーは2部構成になっております。
受講組み合わせにつきましてはページ下部の組み合わせ表をご覧下さい。
参加費は、複数受講でも3,000円ですが、専門医クレジットは複数受講をされても3点とさせていただきます。
当日複数受講される場合はそれぞれのHands-onをお申込いただきます。(複数受講の組合せボタンはございません。)

◆お申込方法

オンライン登録と併せてお申込ください。

※日本神経学会会員の方は、登録画面にログインする際にご自身の会員IDとパスワードが必要となります。会員の方は、ご自身の会員名簿用IDとパスワード(専門医検索用ID・パスワード)を予めお手元にご準備の上、オンライン登録を行って下さい。

※会員名簿用ID・パスワードは、日本神経学会会員専用サイトのID・パスワードとは異なりますのでご注意下さい。

◆注意事項

今大会より、テキストは印刷物ではなくpdfファイルでのご提供となります。4月上〜中旬を目処にテキストのダウンロードサイトを設ける予定です。テキストのダウンロード方法などは、登録された方に追ってメールでお知らせします。セミナー当日は、ご自分で印刷したテキストを忘れずにお持ち下さい。当日参加の方のテキストにつきましては有償でのご提供を予定しておりますので、なるべく事前申込みをお願いいたします。

  • Hands-onを受講する場合は、学術大会への参加が必須となります。卒後教育セミナー、生涯教育セミナー「レクチャー」のみのご参加の方は、Hands-onの受講は出来ませんので、ご注意ください。
  • 各Hands-onとも席に限りがございます。満席になり次第、お申込は締切らせていただきますので、ご了承下さい。残席がある場合のみ、当日受付を行います。

学術大会参加登録の案内をご覧になる方はこちらから

※学術大会に参加される方でご案内をお読みでない方は、必ずご案内を読んでからご登録ください。

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Hands-on
Hands-on タイトル 受講料 当日
Hands-on1 電気生理 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on2-1 頚動脈超音波 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on2-2 頚動脈超音波 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on2-1&
Hands-on3-2
頚動脈超音波&
経頭蓋ドップラー
3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on2-2&
Hands-on3-1
頚動脈超音波&
経頭蓋ドップラー
3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on3-1 経頭蓋ドップラー 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on3-2 経頭蓋ドップラー 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on4 ボトックス治療 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on4&
Hands-on2-2
ボトックス治療&
頚動脈超音波
3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on4&
Hands-on3-2
ボトックス治療&
経頭蓋ドップラー
3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on5 筋・神経生検セミナー 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on6 脳波判読ハンズオン 3,000円 残席がある場合のみ受付可
Hands-on7 高次脳機能検査 3,000円 残席がある場合のみ受付可

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学術大会参加登録、セミナー申込についてのお問合せ先

第52回日本神経学会学術大会事前参加登録事務局
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-2 興信ビル
日本コンベンションサービス株式会社 ITセンター内
TEL: 03-3508-1251(受付時間平日10時より17時半まで)
FAX: 03-5283-5952
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