投稿をお考えの方へ

編集後記より

 2024年4月の編集後記です.新年度となり,新天地で気持ち新たに新生活が始まる先生方もおられることと思います.早速多忙な毎日が始まり,春の風情を感じる時間もないかもしれません.日本では満開の桜が新たな門出に彩りを添えてくれます.奈良では日本一の桜の名所と言われる「一目千本」の世界遺産・吉野山の桜がちょうど見頃です.いにしえの時代から続く絶景が国のまほろばに思いを馳せ,心を和ませてくれます.
 さて,「臨床神経学」では多くの興味ある症例報告が掲載されています.自ら経験した症例を様々な角度から論点を整理して,論文として読者に貴重な情報共有をしてくれています.学会発表でも多くの努力を積み重ねて同様の過程を経ますが,最後に文字にして発信するか否かにより,情報の展開には天地の差があります.学会発表のみを行い未だ論文化されていない症例発表を,ぜひ論文として完成させて本誌に投稿いただけると幸いです.近年は各地方会での複数の優秀な症例発表が推薦論文として査読を経て本誌へ掲載いただいています.自明のことですが,学会発表がなされた症例の論文化は,学会発表をしていない症例の論文化と比べ,努力と労力は雲泥の差です.春は生命誕生の季節,この時期に過去の埋もれている症例発表を掘り起こし,息吹を与えてください.
 現在,私自身は日本神経学会編集委員としてこの紙面を書いていますが,広報委員会,卒前・初期臨床研修教育小委員会にも属しております.こちらでは医学生・研修医向けホームページ(https://resident.neurology-jp.org/)を担当しています.脳神経内科の専攻医のみならず,脳神経内科を目指そうとしている初期研修医や医学生に,各施設やイベントの紹介,将来の脳神経内科に関するエッセイなど毎月楽しい話題を掲載しています.また,2024年度日本神経学会「医学生・研修医のためのウェブセミナー」を私がオーガナイザーとして興味ある演題を取り揃えて,9月8日(日)に開催予定としています.ぜひご案内いただけると幸いです.
 脳神経内科の次世代を担う人材育成は至上命題で,様々なツールを駆使して脳神経内科を発信できればと考えています.その意味でも,伝統ある本誌「臨床神経学」は脳神経内科の存在意義の向上にも貢献しうるものと確信しています.医学生や初期研修医の投稿も大歓迎です.ぜひキャリアパスのスタートに本誌を利用していただけると幸いです.

(杉江和馬)

投稿者へのアピールポイント

日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして

  • ★PubMed/MEDLINEにabstractだけでなく、全文が収載されています。
  • ★日本の神経内科学のリーディングジャーナルとして、年間470万件以上(2022年集計)のアクセスがあります。
  • ★2015年からオープンアクセスジャーナルになり、アクセス数の増加、被引用論文として有利な状況となっています。
  • ★毎月、最新号のメール目次が会員へ配信されています。
  • ★2015年5月J-STAGEにてから早期公開を開始しています。
  • ★2022年5月から著作権の面でもオープンアクセスとなり、掲載された図表は学術目的であれば、申請せずに他紙や学会発表で転載利用できるようになりました。

若手医師の登竜門として

  • ★卒後間もない先生方に発表の場を提供しています。
  • ★投稿論文は温かく育てましょうという理念の下、査読は極めて教育的、建設的に行われています。
  • ★査読が迅速です(昨年度の初投稿原稿の平均査読日数は10日間)
  • ★日本神経学会の英文誌Neurology and Clinical Neuroscienceと同じ、投稿システム「ScholarOne Manuscript」を採用しており、将来の英文誌の投稿へも役立ちます。

症例報告が多く掲載されています

  • ★日々の診療に直接役立つ、日本語での症例報告を多く掲載しています。
  • ★図と表を合わせて最大6個も掲載できるので、多くの情報を共有できます。完全電子化により、カラー代も無料です。
  • ★Letters to the Editorを通して、発表された症例を討議することができます。

その他

  • ★英文投稿も受け付けています。