日本神経学会代表理事挨拶

日本神経学会設立50周年記念式典と祝賀会の開催にあたり、本学会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。

本学会の源流は、1902年(明治35年)に創設された日本神経學会(後に日本精神神経学会と改称)に遡りますが、戦後に神経学部門を独立させる気運が高まり、1960年4月15-16日に日本臨床神経学会として第一回総会が開催されました。その時から数えて、本年は50年目という節目に当たります。

本学会の会員数は、設立時の643名から今では8,000名を突破し、1975年から開始された専門医試験の合格者は4,000名を超え、脳神経医学の分野で、国民医療の重要な担い手、医学教育・研究の推進者として活躍できるまでに成長しました。

本学会は、2009年5月の第50回総会から今日までの1年間を50周年記念期間と定めて、記念講演会・シンポジウム開催、記念誌の発行、歴史的な写真、映像等の収集保存などの記念事業を実施して参りました。国内外からのご来賓のご臨席をいただき開催します記念式典と祝賀会はその総仕上げとなるものです。

本学会の設立以来、ご指導とご援助を賜った政府・行政の諸機関、日本医師会、日本医学会などの関係諸団体、世界神経学連合などの国際学会、神経疾患医療のパートナーであった患者団体の皆様、そして神経内科医療の実践と教育・研究活動を通じて本学会の名を高めるのに貢献して下さった会員の皆様に、心から感謝の意を表します。

本記念事業は、全て本学会員の寄付により実施いたしました。ご協力いただいた皆様には、重ねてお礼を申し上げます。

平成22年5月19日

日本神経学会代表理事
設立50周年記念事業実行委員会委員長
葛原 茂樹

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