臨床神経学

総説

急性期脳梗塞に対する血管内治療
―新たな時代における脳神経内科医の役割―

杉生 憲志1)*

Corresponding author: 岡山大学大学院脳神経外科〔〒700-8558 岡山市北区鹿田町2丁目5〕
1)岡山大学大学院脳神経外科

急性期脳梗塞に対する血管内治療は近年,高いエビデンスを有し,行うべき治療・患者さんに提供すべき医療となり,急速にニーズが高まっているが,全国的に見ると治療医が充足しているとは言い難い.本稿では,これまでの本邦における血管内治療の変遷を紹介するとともに,急性期脳卒中治療に貢献したいという高い志を持った内科の先生方に,新時代を迎えた脳卒中医療にいかに参入していただくかのメッセージを送りたい.
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(臨床神経, 59:173−176, 2019)
key words:血栓回収療法,ステント,エビデンス,t-PA

(受付日:2018年12月5日)