臨床神経学

総説

非侵襲的ヒト脳機能検索

長峯 隆

Corresponding author: 札幌医科大学医学部神経科学講座〔〒060-8556 札幌市中央区南1条西17丁目〕
札幌医科大学医学部神経科学講座

ヒト脳の持つ機能は,脳の局所に細分化した形で担われているという概念の確立は19世紀である.それ以降,脳局所それぞれの機能をあきらかにしようという試みが続いている.術中の脳皮質の電気による刺激/抑制反応が局所の機能検索の確実な方法として扱われているが,その侵襲性ゆえ,実際の応用には制約がある.近年,計測の高感度化により,脳機能の変容にともなう物理現象を頭蓋外よりとらえる方法が急速に広まっている.反復して複数の検査をおこなえることから,健常人にも応用することができ,従来にはない知見を提供している.それぞれの検査法の特徴,限界をしり,複数の方法を組み合わせることで,より多くの情報をえることができる.
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(臨床神経, 50:628−633, 2010)
key words:差分法,逆問題解法,空間分解能,時間分解能

(受付日:2010年7月12日)