臨床神経学

短報

Guillain-Barré症候群とFisher症候群の初診から治療までの経緯

木元 一仁, 西本 幸弘, 小鷹 昌明, 平田 幸一, 結城 伸泰

獨協医科大学神経内科〔〒321-0293 栃木県下都賀壬生町北小林880〕

Guillain-Barré症候群(GBS)とFisher症候群(FS)患者の初診科から治療までの経緯についてしらべた報告はないので,GBS 247例,FS 125例を対象にアンケート調査をおこなった.GBSの初診科は,内科(58%,うち神経内科21%)や整形外科(17%)で,FSは内科(52%,うち神経内科26%)や眼科(25%)であった.いずれも初診科から1診療科を経て治療されるばあいが多かった.患者が神経内科へより早く紹介されるようになることを期待したい.

(臨床神経, 44:630−632, 2004)
key words:Guillain-Barré症候群, Fisher症候群, 治療, 診断, 診療科

(受付日:2003年11月6日)