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神経内科の主な病気

(疾患・用語編) アルツハイマー病

 ドイツのアルツハイマー博士は50歳台の認知症の患者さんを詳しく診て、それを1906年に発表しました。その病気が後にアルツハイマー病とよばれるようになりました。
 脳の中の海馬とよばれる場所は記憶の中枢として知られています。アルツハイマー病では、脳の萎縮(小さくなること)がこの海馬のあたりから始まって拡がっていきます。そのため、症状は記憶の障害(もの忘れ)から始まり、徐々に認知機能全体が低下してきます(図2)。
 最初は、もの忘れ(「少し前のことが思い出せない」)が目立つものの日常生活にはほぼ支障がありません(アルツハイマー病による軽度認知障害)。次第に生活にも支障がでてきて認知症となり(アルツハイマー病による認知症あるいはアルツハイマー型認知症)、認知症は軽度、中等度、高度と徐々に進んでいきます(図2)。
 軽度の認知症ではもの忘れに加えて日付がわからなくなり、中等度になると自分のいる場所がわからなくなります。妄想や徘徊などの症状が問題になることもあります。さらに高度(重度)になると家族など親しい人の顔もわからなくなり、最終的には寝たきりになります。
 アルツハイマー病では、脳にアミロイドβ蛋白というタンパク質がたまり、さらにタウというタンパク質がたまって、神経細胞が減少し脳が萎縮していきます。アルツハイマー病の診断では、病気の経過や症状の特徴が重要です。補助検査として脳の画像 [MRI, CT, SPECT(スペクト), PET(ペット)] や脳脊髄液などの検査を行うことで、高い確実度でアルツハイマー病を診断することが可能です。

図2

 アルツハイマー病の治療には①薬による治療と②ケアやリハビリなどの薬以外の治療があります。現在使用できる薬の効果は限定的なため、②の薬以外の治療が重要です。現在のアルツハイマー病の薬は脳の神経細胞の間の伝達をよくすることによって認知症の症状を改善し病気の進行を遅らせますが、病気そのものの進行を止めることはできません。そのため、根本的な治療効果が期待できる、脳にたまるアミロイドやタウに効く治療法の開発が活発に行われています。
 なるべく早い段階で神経内科を受診していただき、正確な診断を受け、適切な治療方針を立てることが大切です。

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