臨床神経学

総説

リウマチ・膠原病と神経疾患

川上 純1)*

Corresponding author: 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座リウマチ免疫病態制御学分野(第一内科)〔〒852-8501 長崎市坂本1-7-1〕
1)長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座リウマチ免疫病態制御学分野(第一内科)

リウマチ性疾患の臓器障害は多様であるが,その中でも神経障害や筋・骨格筋障害は患者の機能障害や生命予後に重要な位置を占める.通常,これらは活動性病変として現れ,原疾患に対する治療薬の選択にも大きく影響する.本稿では,神経障害や筋・骨格筋障害(とくに前者)と関連が深い,全身性エリテマトーデス,皮膚筋炎/多発性筋炎,シェーグレン症候群,ベーチェット病および血管炎症候群に対象を絞り,これら疾患にみとめる代表的な神経障害と筋・骨格筋障害について概説する.
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(臨床神経, 53:507−512, 2013)
key words:リウマチ性疾患,神経障害,筋・骨格筋障害

(受付日:2013年2月6日)