臨床神経学

<シンポジウム(4)―15―2>救急場面における神経内科医のプレゼンス

ISLS:神経救急の卒後教育の実践

奥寺 敬1), 高橋 恵2)

1)富山大学大学院医学薬学研究部危機管理医学(救急・災害医学)〔〒930-0194 富山県富山市杉谷2630〕
2)東京都立大塚病院脳神経外科(富山大学協力研究員(救急・災害医学))

われわれは,脳卒中の初期診療,正確には病院前診療からERにおける診療の標準化をおこない脳卒中急性期の地域連携を推進させるツールとしてISLS(脳卒中初期診療:Immediate Stroke Life Support)を開発し,教育研修コースとして普及を推進している.ISLSは,脳卒中の初期診療の円滑化に焦点をおき,他職種を対象とし連携を深めることにより専門医による詳細な診断や決定的治療にすみやかにつなげることを目標としている.2013年,日本蘇生協議会によるJRC蘇生ガイドライン2010に合わせて,従来のISLSを全面改定し,監修には日本臨床救急医学会も加わり,ISLS2013として公開した.
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(臨床神経, 53:1366−1368, 2013)
key words:神経救急,脳卒中,救急医療,ER,ISLS

(受付日:2013年6月1日)